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TAKEROMONOGATARIKIKYOUHENJYOU TADAHISASHIMA

TAKEROMONOGATARIKIKYOUHENJYOU

TADAHISASHIMA

Published
ISBN :
Kindle Edition
39 pages
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 About the Book 

ただ、そのとき、その茎のようなものを手に取ってみて、母が言ったことが正しければ、これはどこから落ちて来たのであろうかと、ふと、上を見上げてみたのである。しかし、それらしき植物は見当たらなかった。すぐ上にあるのは、そこから見上げるには、首が大きく仰け反って、そのまま後ろに倒れてしまいそうなくらい、相当な仰角を要する一本の「カラスザンショウ」くらいなものである。 「もしや」、そのとき、自分はこれまで思いもしなかったことが頭に浮かんだのである。そもそもこれが「木」のものであるとは、More ただ、そのとき、その茎のようなものを手に取ってみて、母が言ったことが正しければ、これはどこから落ちて来たのであろうかと、ふと、上を見上げてみたのである。しかし、それらしき植物は見当たらなかった。すぐ上にあるのは、そこから見上げるには、首が大きく仰け反って、そのまま後ろに倒れてしまいそうなくらい、相当な仰角を要する一本の「カラスザンショウ」くらいなものである。 「もしや」、そのとき、自分はこれまで思いもしなかったことが頭に浮かんだのである。そもそもこれが「木」のものであるとは、とても想像できなかったが、「もしかして、これはカラスザンショウのものなのか」と。すると、どうであろうか。途端に、この何かの植物の茎のようなものに対する見方が一変したのである。つい昨日までは、単に目障りであった得体も知れぬごみのようなものが、瞬時にとてもありがたいもののようにさえ思えたのである。「カラスザンショウの枝」より 「ここは一体どこなのか」、私は母の故郷である岳路というところについて知りたがるうち、そこに咲く花々や木々にまで関心が及んでいました。 先ずは、その一部だけお届けいたします。 そし{